前の記事で足IK親がどうのこうのって書きましたが、これはトレスする人以外には余り関係ありません。
その代わり、トレスする人にとっては物凄く重要なことです。
何故なら足IK親がある=センター位置バイアス付加が使えないからです。
トレスする人の呟きやブログで「コピペする」って言葉をよく見かけますよね。
それはキーフレームをコピペするという意味で、
全く同じ振り付けの場合はそうした方が時間短縮になるのはお分かりいただけるかと思います。
ではセンター位置バイアス付加がコピペに何の関係があるのか?
関係があるどころかセンター位置バイアス付加なしでコピペするのはまず不可能なんです。
例えば私の千本桜モーションですが、
2番の振り付けと1番の振り付けは細かいところを除いてほぼ一緒です。
ただし、踊っている場所が違います。そのまま貼り付けたら瞬間移動してしまいます。
そんなわけでコピーしてくる部分を繋ぎ目のセンター位置までズラす必要があるのですが、
その時に使えるのが「センター位置バイアス付加」です。
元々「全親ボーン」がなかった時代の
全親ボーンと同じように全体の位置をずらすための機能ですので、
全親ボーンとの併用ができません。同じことするためですからね。併用の意味がない。
百聞は一見に如かずというので
全親と足IK親の無いモデルにモーションを読み込んだ上でキーを全選択し、
「センター位置バイアス付加」→Xに数値5と入れてみてください。全体的に横にずれるでしょう?
そんなきっかり数値がわからん…って時は、全親のあるモデルで一旦移動させて数値をメモ、
次に全親と足IK親の無いモデルに読み込んでメモした数値に動かせば理想の位置まで動きます。
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